利用したくないエアライン

日経ビジネス』(二〇〇〇年十一月二七日号)では、ビジネスマンに行った「二度と利用したくないエアライン」のアンケート調査を掲載している。

それによれば、①大韓航空 ②ノースウェスト ③中華航空 ④日航 ⑤ユナイテッド⑥ガルーダ ⑦コンチネンタル ⑧アリタリアがワースト8だ。理由として多かったのは、「座席が狭い」「機内食がまずい」など。

ツアーコンダクターや周囲の意見を聞いても、ノースウェストとユナイテッドは乗務員の粗暴な態度へのクレームが目立つ。

大韓、中華は運賃を安売りするために搭乗率が高く、どの便も混んでいるうえに機内サービスにコストをかけていない。ガルーダは評価以前の問題。六位にとどまったのは路線が限られ利用者が少なかったからにすぎないものと推定される。

アリタリアはもともとラテン系のイタリア人のいい加減さに加えて、接客にバラつきが大きく、サービスの品質管理に問題がある。特に「乗客の荷物を棚に上げるときの扱いが乱暴」との声が多い。

ワースト8入りはしていないものの、アエロフロートは「論外」ということだろう。ソ連の崩壊によって国営アエロフロート航空は数百の小規模企業に分割されたが、その多くはたいした時間もかがらずに倒産した。

八〇年代には一億三五〇〇万人だった利用者も九九年には二〇一〇万人に激減し、九二年にはコニ○○力所も機能していた空港も五三三力所に減っている。航空業界の資金繰りは悪化しており、国内では十分なメンテナンスもなされていないソビエト時代の老朽機を使用しているため、安全性が問題になっている。