国連マフィア北欧

大使は昼食仝の他、夕方にはいくつものレセプションを掛け持ちし、総会期間中は100回以上の会合に出席する。パーティーを通じて口コミで情報を入手するのも国連では重要な仕事だ。大使は15年間外務省に在籍し、外交方針については熟知している。重要事項は本…

「福祉元年」の画期的拡充策

福祉元年といわれた一九七三年には、健康保険上でも大きな改正が行われました。高額療養費制度の創設(完全実施は一九七五年から)と家族給付割合の引き上げ(給付率五割・七割)です。老人医療制度でも大きな改革が行われました。老人医療費無料化制度の創…

証券化の仕組み

分業化によって、より効率的に情報生産機能の提供が可能になる。例えば、ある銀行が特定の地域や産業に関して格別に優れた審査能力を持っていたとしても、組成した貸出は保有し続けるのが前提になっているならば、分散投資を図る必要があるために、その地域…

ディスインターミディエーション=銀行が資金仲介機能を失う事

ディスインターミディエーションとは、端的にいえば銀行がその資金仲介機能をうしなうことである。銀行や貯蓄機関はその機能からしばしばインターミディアリーと総称される。それは預金・貸出しという金融媒介機能を営んでいるからである。原信教授の定義に…

債務国各国別の再建案

先進各国はただちに政府・中央銀行・商業銀行が各々の国際的連携によって危機打開に動きだした。米銀、ごとに東海岸の巨大米銀を主力として、IMFを中心に債務国各国別の再建案を固め、リスケジューリング、リストラクチュアリング。厳しい民間債務から条…

共生によって生まれた新しい細胞

原核細胞と真核細胞のちがいをもう少し厳密にいえば、細胞核が膜で仕切られるような、明確なかたちで存在するかどうかがポイントということになる。ところで、現生の真核生物は、すべて酸素にたよって生きているが、真核細胞が酸素を利用しようとするとき几…

人材能力の向上とミス・マッチの解消

日本の労働政策はこれまで長い間、第二次大戦後の高度成長期を経て日本経済に普及し定着してきた日本企業の長期安定的雇用慣行のメリットを強調し、とりわけ一九七〇年代中盤以降は「雇用調整給付金」などの支援措置によりそのメリットを維持することに力点…

国連安保理常任理事国入り問題

案外忘れられがちだが、自民党の一党支配が崩壊する直前まで、社会党は選挙制度は、譲っても小選挙区比例代表併用制までだと主張していた。しかし、第二部で確認したように、細川内閣発足に当たっての八党派合意で、非自民政権の発足を優先させ、社会党は比…

日本人単身赴任駐在員の自殺トップは中国

神奈川トヨタ自動車では、新しい試みとして、部長や店長など管理職を集めて、「話の聴き方」講習会を開いた。講師の精神対話士の輿石邦彦さんは、「すぐ解答を出すとか、そんなこと間違っているとか、言うのではなくて、相談してきた人の言葉を一言も漏らさ…

門戸を世界に広げる

平成二年三月に「大分県先哲叢書編纂審議会」が発足。歴史学者、考古学者などを委員に任命し、すでに刊行への作業が始まっている。大分県では六一年から、「おおいた音楽芸術週間」を開いている。毎年一一月から二一月にかけて、内外の演奏家を招く。県民に…

戦争で先に手柄をたてる

ジョゼフージュニアがなぜそんな危険な任務を志願したのか、そこにはひとつ、上流階級に生まれた人間に共通する大きな特徴のひとつである向こう見ずな一面を、彼が備えていたという事情があった。一九四四年八月十二日、ジョゼフージュニアは、機密の任務を…

細菌はコレラの原因になることはない

コレラ菌がなぜコレラ毒素によって下痢を起こすかが、自然に理解されるように思えないだろうか。そしてコレラ菌が大規模に子孫を遺すためには、コレラという病気を起こさないとうまくいかない、ということにはならないだろうか。少なくともコレラ菌は、ただ…

「通貨戦争」を勝ち抜く為には「融和」は足枷となる

FRBのさらなる金融緩和政策に金融市場の視線が集中する中、通貨高に苦しんでいるブラジルが予想外のタイミングで0.5%の利下げに踏み切った。ブラジルのマンテガ財務相が2010年9月に、「各国政府は輸出競争力強化のために自国通貨を操作しており、世界は『国…

同盟における米国との関係

占領時代以来、軍事面で強く依存してきた米国との関係を、冷戦後の流動的な国際情勢下にどのように整えていけばよいだろうか。原則をいえば、一方では幼稚なナショナリズムに基づく「自主防衛」の冒険を排し、他方ではパワーを持つ者にともないがちな米国の…

窓際族の給与が高い

管理職といえども、当時の窓際族が安穏としてはいられなかった様子がよく分かる。では、社内失業者と窓際族の最大の違いとはなんなのだろうか。それは、年齢だ。窓際族の年齢は50代以上が中心層であり、現代の社内失業者は20〜30代の若手中心。実に20〜30年…

判断の分かれるケースの対処法

結論としては、その上うな微妙な場合には、官僚裁判官よりも、多様な経験を持った市民の方がいくつかの点て真実究明に適していると考えられます。第一に、裁判官は形式的論理性を貫くことに長けているだけです。限られた書証偏重の裁判は裁判を形骸化させる…

金融情勢と国際政治情勢での大きな変化

株式市場をも含めた広い意味での金融市場を観察しているマーケットーエコノミストの目から日本の状況を眺めた場合、どういった情勢分析ができるかを試みたものである。意を注いだ点は二つである。第一は、実物経済と金融経済が密接に結び付いているとの考え…

地球温暖化の問題につよい関心をもつ

ヴェブレンの経済学は、人間の尊厳と自由を守るという視点にたって、経済制度について進化論的分析を展開するものでした。ヴェブレンの考え方は、制度学派の経済学として、経済学の歴史のなかで、一つの大きな流れをつくりだし、ニ一世紀前半のアメリカの人…

アメリカの半導体産業が縮小した原因

日本では半導体のユーザーが同時にメーカーでもあるケースかほとんど(三井や住友などの企業グループに範囲を拡大して考えると、この傾向はいっそう顕著になる)なので、アメリカ企業は事実上日本のマーケットに食い込む余地がない。反対に日本企業から見れ…

安倍氏の継承すべき点

小泉純一郎氏やフレア氏のような成功者に続く場合、自分が、彼らとどのように違うのか、あるいはどのくらい似ているのか、また、そのどちらを強調するかは、新首相にとって難しい選択だ。政治家が成功するには、うぬぼれが強くて、自分が特別であると信じな…

不確定要因を生んでいる

同省は2003年7月、食糧庁廃止に伴い、その出先機関である全国47の食糧事務所も廃止した。ところが同時に、直前に起きたBSE(牛海綿状脳症)問題を理由に、食の安全を担うとして「消費・安全局」を新設。結局、食糧事務所に勤務していた約8000…

指定金銭信託(合同運用)

これは、おおぜいの人が信託したおカネをひとまとめにして運用し、それからあかっか利益を、それぞれの信託したおカネの額に(これを信託金額といいます)応じて受益者に分けるものです。例えば、仮に五万円、十万円、十五万円、合計三十万円の三つの信託を…

ノッペラボーの紹介文

論壇時評を始めるに当って私は読者を大切にするだけでなく、自分の立場をハッキリさせようと考えた。論壇時評には今日でも次のような言葉が使われている。「これは考えさせられる問題である」「……を紹介しよう」「……を読みとることができる」「という事実を…

おびただしい数のダミー会社

大口融資先の顔ぶれを眺めるだけで、同行がどのような銀行であったかがありありと分かる。麻布建物、イトマン、第一不動産、秀和、イーアイーイ、富士住建、朝日住建、末野興産……。それらの頭文字をとって「AIDS」(エイズ)や「FOCAS」(フォーカ…

ジャワ島中心に居住するこの三大集団

それまで20年あまりの間に私は、もう数え切れないほどの回数、この国を訪問していた。だが継続して3ヵ月以上滞在したのは、1970年代の後半の2年間と80年代後半の1年間だけであった。しかも、従来の私の主な研究対象は、同じジャワでも中・東部ジャワの農村経…

リーディング・インダストリーの消滅

いまでは、地球上のどこへ行っても、それぞれの上地で人びとが営む生活のうち、もっとも華やかな部分は、すべてアメリカ人の真似である。自分たちのライフスタイルを、別に力で強制したわけでなく、ビジネス・商売すなわち商品の売り買いというごくありきた…

高脂血症の状態か続く

アルコールとカロリー過多で43歳で狭心症に(男性・初診時39歳)Kさんは昭和30年生まれ、非常に頑丈そうで快活な人です。1994年10月(39歳)に人間ドックで肥満270センチ、80キロ、BMI(17.7)、高血圧(150/105)、糖尿病(空腹時血糖280)を指摘され当…

年俸制の長所と短所

年俸制という言葉を聞いてまず思い浮かべるのは、プロ野球選手の契約更改シーンかもしれない。成績がよければ年俸は上がるが、逆なら情け容赦なく下がる。実力最優先の厳しい世界だが、それに比べればサラリーマンは楽である。社業の貢献度はほどほどであっ…

戦争を持ち込むアルカイダ

バクダッド以外の地方都市でも、宗派、民族を問わずデモが起こっています。スンニ派が中心になったムーセル、シーア派のバスラ、タルト人たちのキルクークなどです。宗派、民族とは無関係だというのは、デモでわき上がったシュプレヒコールからもわかります…

沖縄の野菜には抗酸化物質が多い

B群は普段通りの食事を続け、四週間後にA群とB群はその役割を交代した。このとき、等々力氏は次のように言った。「何を食べてもいいですよ。ただし、私たちがお渡しした食事から食べてください。その後なら何を食べてもいい」その結果、驚くべきことがわ…